「格付け」を良くする方法
どうすれば、「格付けアップ」できる?
「格付け」は「融資」に直結する、大事な経営課題の一つです。
金融機関がどのように貴社を「格付け」しているか、「格付け」の仕組みを知っておくことは、経営をハンドリングするうえで非常に重要です。
いざというときのためにも、「格付け」の仕組みを知っておきたいものです。
「格付け」「債務者区分」により、「融資」の成否が決まります。
より上位の「格付け」であれば、容易に「融資」を引き出せますが、より下位の「格付け」となってしまえば、思うような「融資」を引き出せません。
それどころか、「格付け」次第で経営に行き詰ってしまうことだってあります。
「格付け」は、重要な経営課題です。
より上位の「格付け」を目指そう! そのためには、「財務内容を向上」させ、「熱意を伝える」必要があります。
前者「財務内容を向上」させて、「格付け」を引上げる前提にあるのが、「定量的分析」です。
後者「熱意を伝える」ことで、「格付け」を引き上げる基本となるのが、「定性的分析」です。
ご存知だと思いますが、前者「定量的分析」「財務分析」は、決算書をもとに行われます。
「定量的分析」でポイントとなる決算書の項目=勘定科目 売上高、営業利益、経常利益、当期利益、減価償却費、総資産、自己資本、短期借入金、長期借入金、社債
以上10項目の「数字」を健全化できれば、「格付けアツプ」が可能です。
要するに、「良質なキャッシュ・フロー経営」の成否が「格付け」に関わってくるのです。
ポイントは「債務超過の解消」「借入金の適正化」「利益の確保」にあります。
実は、「売上高の増加」は二の次なのです。
もちろん「売上高の増加」も大事ですが、まずは、健全経営を目指す。
そのために、「債務超過の解消」「借入金の適正化」「利益の確保」を確実に行う。
このうち「債務超過の解消」「借入金の適正化」は、一言でいえば「B/S貸借対照表を改善する」ということです。
不要不急の資産を処分し、借入金に代表される負債を減らし、債務超過を解消する。
「貸借対照表の改善」は、短期間で実行でき、即効性ある対策です。
資産を売却すれば、その分キャッシュが増えます。
この売却によるキャッシュを返済原資とし、借入金を減らします。
つまり、キャッシュと借入金を「相殺」する。
この「相殺」で総資産額が減少し、財務指標が良くなるのです。
たとえば、ROA総資産利益率=利益÷総資産。
この算式から明らかなように、利益に変化がなくても、分母の総資産が小さくなれば、ROAは改善されます。
同じように、自己資本比率などの財務指標も「相殺」で良くなります。
「数字」が良くなれば、金融機関に「貸出余力」が生まれ、「融資」につながる。要するに、こうです。
売却➡相殺➡数字改善➡融資
「利益の確保」には、経営戦略が大きく関わってきます。
中でも重要な考え方の一つが「バランスト・スコアカード」を基盤とする「全体最適」というものです。
「自分だけ良ければ」的な考え方が、世界各地に蔓延していますが、それでは「部分最適」となってしまい、結果として「利益最大化」を目指すことはできなくなってしまいます。
全体を見渡し、バランスに配慮することで「全体最適」が図れるのです。
一方、後者「熱意を伝える」ことも「格付けアップ」には、欠かせません。
経営は、経営者次第というところもあります。
「定性的分析」の具体的内容である、経営者の資質、経営方針、販売力、技術力など、将来または長期的に業績に寄与するもの、「数字」で表しづらいものを、対外的にうまくアピールし「熱意を伝える」ことができれば、「格付けアップ」につながっていきます。
「伝える力」が、経営力を高めます。
金融機関は、「黒字だから貸す」わけではなく、
「赤字だから貸しはがす」わけでもありません。
「社長の熱意」と「返済能力」を見て、融資を実行します。
「数字で話せる社長」を評価し、融資を実行したい。
これが金融機関の本音です。
「数字」は、コミュニケーションツールです。
上手に「数字」を活用することで、「融資」を引き出しやすくなります。
幣法人理事長は、長年中堅・中小企業の経営戦略立案を支援しています。
「バランスト・スコアカード」「5WAYポジショニング戦略」をはじめ、
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