病巣VS東芝粉飾の原点(前編)
2017年流行語大賞、最有力の「忖度(そんたく)」。
最たる忖度の一つが、東芝事件でしょう。
最初に「不正会計」という言葉を使ったのは私たちだと思います。いまだに「不適切会計」と書いているメディアもありますが。
メディアが忖度してはいけないと思っていました。「我々は“不適切”ではなく、“不正”と呼んでいます。だから我々のところに情報を持ってきていただいたら、ちゃんと裏を取って報じます」。そんな姿勢を明確に打ち出したから、たくさんの内部告発が集まったんだと思います。
こう言い切るのは、『東芝粉飾の原点』を上梓された日経ビジネス副編集長の小笠原啓氏。
* 詳細は、『東芝の粉飾決算は第一勧銀の総会屋事件と同じ』(日経ビジネスオンライン)をご覧ください。
(日経ビジネスオンラインは、無料登録で全文をご覧いただけます)
「不正会計」は、人が引き起こす「エラー」。
この「エラー」は、異常行動として「データ」に現れます。
「異常データ」を読み解く「異常点監査」の視点が、求められています。