EXCELか、脱EXCELか?
今回は、EXCELへの評価が大きく分かれる、2つの事例をご紹介します。
ヘアケア製品や化粧品などを製造販売するP&Gは、
EXCEL肯定派。
「Excelのデータ分析のポテンシャルは、かなり高いものがあります。なぜExcelなんだという声もありますが、分析を行う人たちの多くは、アナリストでもなければデータサイエンティストでもありません。Excelには、データ分析を行うのに必要なものが全て入っています。P&GではExcelがすでに全ての人に配布されており、ユーザーもこれが自分たちにとって必要なツールだと認識しています。最初に正しくシートを作れば、Excelでより高度な分析ができます」
対して、コカ・コーラは、
EXCEL否定派。
「昔はデータ分析にExcelシートを利用していました。しかし、Excelには分析の能力が欠けていました」
P&GはExcelを採用、コカコーラはExcelではダメと判断―テラデータ「PARTNERS」開催
(エンタープライズジン)
こうした議論はCAAT(コンピュータ利用監査技法)にも通じるところです。
理事長著『EXCELによる不正発見法 CAATで粉飾・横領はこう見抜く』(中央経済社)は、「異常点を抽出するためにCAATしてみよう、ただいきなりCAAT専用ツールは敷居が高いでしょ、だからあなたも使っているEXCELでまずはどうでしょう」というスタンス。つまり、
EXCEL中立派。
ところが、状況はここにきて大きく変わろうとしています!
この続きは、いずれまた。