金融庁「債務者区分の実際」
『東芝融資に黄信号』
メガバンクの一つ、三菱UFJフィナンシャル・グループが、
東芝の「債務者区分」を「要管理債権」に引き下げ。
こうした内容の新聞記事(2017/5/3)に目が留まりました。
「債務者区分」
「要管理債権」
いずれも聞きなれない言葉ですよね。
「自己査定」(参考記事はこちら)では
債務者(=貴社)の財務内容や経営状況により、
一般的に下記のように6つに分類します。
この6分類を「債務者区分」といいます。
債務者区分 | 定義(具体的な判断基準は、各金融機関で相違します) | 既存融資 | 新規融資 |
正常先 | 業況が良好で、かつ、財務内容に特段の問題がない債務者 |
◎ |
◎ |
要注意先
(さらに2部類) |
業況が低調ないし不安定で、財務内容に問題があり、今後の管理に注意を要する債務者 | ||
・その他要注意先 | 延滞1カ月以上3カ月未満 |
〇 |
〇 |
・要管理先 | 延滞3カ月以上6カ月未満
リスケ・条件緩和先(金利減免先、棚上げ先) |
〇 |
△ |
破綻懸念先 | 現状経営破たんの状況にはないが、経営難の状態で、経営改善計画等の進捗状況が芳しくなく、今後経営破たんに陥る可能性が大きい債務者
・元本及び利息の最終の回収に重大な懸念 ・実質債務超過で、業況が著しく低調 |
△ |
× |
実質破綻先 | 法的・形式的な経営破たんの事実はないが、深刻な経営難で、実質的経営破たんに陥っている債務者
・多額の不良債権、相当期間の大幅な債務超過 ・返済能力に比べ明らかに過大な借入金に依存(※) ・実質6カ月以上の長期延滞 ・行方不明・失踪者 |
× |
× |
破綻先 | 法的・形式的な経営破たんの事実が発生した債務者 |
× |
× |
上表の記号は「融資の受けやすさ」を概念的に示したものです。
◎期待大 〇期待有 △期待薄 ×期待無
こうした「債務者区分」が、
債務者への貸出し取引方針の決定基準となります。
つまり、貴社が引き続き融資を受けられるか、
金融機関から融資引き上げとなってしまうか、
その判断の分かれ目は、
「債務者区分」次第なのです。
例えば、「実質破綻先」と判断する要素の一つ、
「返済能力に比べ明らかに過大な借入金に依存」する状況を把握する際、
(※)「D/Eレシオ=有利子負債÷株主資本」等の
財務指標が用いられます。
貴社の最大の関心事は、こんなところにあるはずです。
「どの債務者区分?」
「金融機関の評価は?」
幣法人理事長は、金融機関の監査を通じ「自己査定」に精通しています。
ファンド組成や、金融機関勤務の経験もあります。
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